有馬総一郎のブログ

(彼氏の事情)

2024年08月08日 08:22:43 JST - 4 minute read - Comments - Linux

AppImageLauncherより使い易いAppImageを管理するツールGear Lever

ディストリビューションやライブラリ依存関係によってインストールできるアプリは通常、制限されるが、そうした制限をできるだけなくしてをアプリケーションをインストールして実行できるパッケージ管理としてsnapflatpakappimageなどある。その中のappimageをデスクトップアイコンを追加してメニュー起動しやすくしたり、課題?だったアップデートにも対応したツールが Gear Lever出ていたので使ってみた。

Gear Lever

記事としては AppImage Fan? You Need to Check Out ‘Gear Lever’ - OMG! Ubuntuが詳しい。私もAppImageはダウンロードして叩くだけで実行できるので当初は気に入っていたが、アップデートは配布先にいってダウンロードしなければならないので、どちらかというとflatpakの方を重用していた。

snapに関してはインストール、起動が遅いので全く使っていない1

appimage管理ツールとしては、それまで AppImageLauncherを使っていた。これだと、特定のフォルダにAppImageを置いておけばデスクトップファイルが追加されてメニュー表示できるようになり、起動できたので便利だった。

欠点としては、アイコン画像がたまにちゃんと表示されないのと、アップデートには対応していないということだった。

AppImageUpdateというツールもあるのだけど、使い方が間違っているのか、上手くアップデートできなかった。

Gear Leverflatpakでインストールできる。

Gear Lever

既に置いてあるAppImageファイルは、管理フォルダ ~/AppImaes 2でなくても検知してくれるようだ。というか、自動で関連付けられて、 Gear Leverとして起動するようになる。

Gear Lever

使い方としては以下のようになっている

  1. ダウンロードしたAppImageをダブルクリックする。

    Gear Lever
  2. Unlock する。

    これにより起動が可能になる。 Gear Lever経由で起動が可能となる。

    Gear Lever
  3. Move to the app menu する。

    これにより~/.local/share/applications/配下にデスクトップファイルが追加されてアプリメニューから起動できる。また、AppImageファイルも管理フォルダに移動されて、名前もバージョンが取り除かれたファイル名(例:feishin.appimage)となる。

  4. Update managemenntStatic URLGithub に配布されているAppImageのURLを登録する。詳細は Guide: the update manager in Gear Leverを参照。

    feishinの場合、https://github.com/jeffvli/feishin/releases/download/*/Feishin-*-linux-x86_64.AppImageとなる。アーキテクチャー毎に配布されている場合は、指定された形で登録する。

    ramboxの場合、https://rambox.app/api/download?os=linux&package=AppImageとなる。

    discordの場合、アプリ開発者がアップデート情報を含めているので、登録されていて編集できないようになっている。

    Gear Lever
    Gear Lever
    Gear Lever
    アーキテクチャーを指定してないと互換性のないAppImageでアップデートしてしまうことがある

  5. Check for updates で一括でアップデートの確認が出来るようになり、更新が出来るようになる。

    Gear Lever
    Gear Lever

ファイルの移動の手間もなく、アップデートもわざわざ配布先まで行く必要がない。また、ファイル名が固定されたものとなり、それまで自動で起動するアプリケーションなどでAppImageを叩いていた場合、名前を変更するかしなければいけなかったのが、その手間もない。

更新URLの入力が手間といえば手間だが~/.var/app/it.mijorus.gearlever/config/apps.jsonGear Leverの設定ファイルがある。

中身は

{"WW91VHViZSBNdXNpYw==": {"b64name": "WW91VHViZSBNdXNpYw==", "update_url": "https://github.com/th-ch/youtube-music/releases/download/*/YouTube-Music-*.AppImage", "update_url_manager": "GithubUpdater", "name": "YouTube Music"}, "RmVpc2hpbg==": {"b64name": "RmVpc2hpbg==", "update_url": "https://github.com/jeffvli/feishin/releases/download/*/Feishin-*-linux-x86_64.AppImage", "update_url_manager": "GithubUpdater", "name": "Feishin"}, "UmFtYm94": {"b64name": "UmFtYm94", "update_url": "https://rambox.app/api/download?os=linux&package=AppImage", "update_url_manager": "StaticFileUpdater", "name": "Rambox"}, "VklB": {"b64name": "VklB", "update_url": "https://github.com/the-via/releases/releases/download/v*/via-*-linux.AppImage", "update_url_manager": "GithubUpdater", "name": "VIA"}, "YmFsZW5hRXRjaGVy": {"b64name": "YmFsZW5hRXRjaGVy", "update_url": "https://github.com/balena-io/etcher/releases/download/v*/balenaEtcher-*-x64.AppImage", "update_url_manager": "GithubUpdater", "name": "balenaEtcher"}}

となっている。変な英数字はバージョンとかファイルサイズかな?と思ったら、単純なアプリケーションの名前だけだった。

$ echo "WW91VHViZSBNdXNpYw==" |  base64 -d

YouTube Music%
$ echo "YmFsZW5hRXRjaGVy" | base64 -d
balenaEtcher%

まだ未確認だけど、恐らく他環境に移行した際もAppImageファイルと、この apps.json があれば設定も移行できそうな気がする。

FeishinRamboxYoutube Music Desktopsnap版はあったりするが、flatpakがないので、AppImageで使っている。なので、こうしたアプリの存在は嬉しい。


  1. それもあってか最近はUbuntuを使ってない。Pop!_OSを使ってる。 ↩︎

  2. 勿論、変更可能。 ↩︎

Tags: LMDE Debian Ubuntu Desktop Pop!_OS

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