以前、
open.Yellow.osの
レビューをしたとき、Firefoxが
ESR版なのが残念だなぁ、と感想述べたが、flatpak
でインストールすれば良いじゃないか、ということでやってみた。
プリインストールしているESR版で設定とかを、既にしてしまっていたので、出来ることなら(多少の不具合は目を瞑って)、そのまま移行させたい。ということで、Firefoxのプロファイルが保存されている.mozilla
ディレクトリをflatpak
環境下にシンボリックリンクとして貼る。
$ mkdir ~/.var/app/org.mozilla.firefox
$ ln -s ~/.mozilla ~/.var/app/org.mozilla.firefox/.mozilla
Firefox | Flathub1flatpak --user install flathub org.mozilla.firefox
でインストール。
すると、/.mozilla/firefox/profile.ini
は以下のようになった。インストールされたfirefox
が複数であっても対応できるようになっているんだね。当たり前か、
Firefox Developer Editionとかも、あるしな。
~/.mozilla/firefox/profile.ini
[Profile1]
Name=default
IsRelative=1
Path=0jw87gfr.default
Default=1
[InstallCF146F38BCAB2D21]
- Default=cmi2p0ty.default-release
+ ;Default=cmi2p0ty.default-release
+ Default=ouq3u441.default-esr
Locked=1
[Profile0]
Name=default-esr
IsRelative=1
Path=ouq3u441.default-esr
[Install3B6073811A6ABF12]
Default=ouq3u441.default-esr
Locked=1
50
[General]
StartWithLastProfile=1
Version=2
Install3B6073811A6ABF12
がESR版で、InstallCF146F38BCAB2D21
がFlatpak版。なので、そこのDefaultを変更。そして、起動。バージョンが当然、ESR版と安定最新版で102.11.0esr
と114.0.1
とバージョン違うが、問題なく?Flatpak版のfirefoxでも再設定することなく使えている。
本当はバージョン合わせてインストールして、切り替えたのちに、flatpak update
した方が本当は良いだろうとダウングレードのやりかたを調べてみたところ…
Is there a way to install a specific version? · Issue #3097 · flatpak/flatpak · GitHub
$ flatpak remote-info --log flathub org.mozilla.firefox
ID: org.mozilla.firefox
Ref: app/org.mozilla.firefox/x86_64/stable
Arch: x86_64
Branch: stable
Collection: org.flathub.Stable
Download: 90.1 MB
Installed: 251.0 MB
Runtime: org.freedesktop.Platform/x86_64/22.08
Sdk: org.freedesktop.Sdk/x86_64/22.08
・・・省略・・・
Commit: b72d75a3276aaaf1185900565ae42c18662d068c92003630529c774d2e5c4b9e
Subject: Export org.mozilla.firefox
Date: 2022-11-15 13:42:17 +0000
$ flatpak update --commit=b72d75a3276aaaf1185900565ae42c18662d068c92003630529c774d2e5c4b9e org.mozilla.firefox
みたいにやれば2022-11-15のものをインストールできるみたいだけど、アプリバージョンで言うところの…というのは分からないので、コミット日時でバージョンのあたりを付けるしかない(大体コミットのタイミングはバージョンの更新時だろうが)。
また、flatpak
の特性上、最新版をインストールすることなので履歴を余り残してないらしい。firefox
にしても2022-11-15が最古らしく、日時で特定するに
Firefox 107を正式リリースらしく、102の頃のは無いようだった。
ともあれ
sudo update-alternatives --install /usr/bin/x-www-browser x-www-browser ~/.local/share/flatpak/exports/bin/org.mozilla.firefox 80
でデフォルトブラウザとして設定した。
これでヨシ!と思ったら、Thunderbirdや他のアプリケーションからURLをクリックしてブラウザを立ち上げると、Firefox is already running, but is not responding. To use Firefox, you must first close the existing Firefox process, restart your device, or use a different profile.
というエラーメッセージが表示される。
UbuntuのFirefoxで、”Firefox is already running but is not responding” が出たときの対処法などで調べるとロックファイル2があるから。よくよくエラーメッセージが表示させているアプリケーションの名前を見るとESRの文字が。つまりFlakpak版Firefox起動しているのに、同じプロファイルを参照するESR版を起動させようとエラーになっている。
どうやら、sudo update-alternatives
で最優先、もしくは手動選択してもGUIでの既定ブラウザになっていないようで、GNOMEメニューから設定 -> 既定のアプリケーション
で変更してやらないと駄目なようだ。
コマンドでは xdg-utils - ArchWikiを使ってやる3。
$ xdg-settings --list
Known properties:
default-url-scheme-handler Default handler for URL scheme
default-web-browser Default web browser
$ xdg-settings set default-web-browser firefox.desktop
$ xdg-settings get default-web-browser
org.mozilla.firefox.desktop
これで、他のアプリケーションからURLをクリックしてもちゃんとFlatpak版Firefoxが起動されるようになった。
-
認証済みとある。
アプリケーションID org.mozilla.firefoxの所有権は、flathubのスタッフによって手動で認証されました。
。 dropboxなどは付いてないけど、どういう意味だろうか?flathubスタッフが認証したかどうかであって、公式が認定したかは関係ないのかな? ↩︎ -
ロックファイルは
~/.mozilla/firefox/wk6oio1u.default-release/.parentlock
とプロファイルの中にある。wk6oio1u.default-release
は私のケースなので、環境毎に事なる。 ↩︎ -
ESR版だと
xdg-settings get default-web-browser
の結果はfirefox-esr.desktop
となる。 ↩︎