有馬総一郎のブログ

(彼氏の事情)

2020年06月30日 19:30:10 JST - 6 minute read - Gadgets

これまた今更NW-ZX507を購入しての感想

そういや、去年年末、 NW-ZX507を購入した。予約して買った。もう散々レビューされつくされたであろうが、私なりの感想を書く。

NW-ZX507

元々、 NW-ZX100を持っていて、満足していた。やはり、再生時間が長いのが良い。それまで SV-SD850Nを愛用してたのもあり、ハイレゾをmp3に変換することなく聴けるようになったのも良い。

それまでの愛機 NW-ZX100

NW-ZX100

で、世の中はサブスクリプションが当たり前となり、spotifyに加入している身としては、もっと活用したいな、というところにNW-ZX507が出たので飛び付いたわけだ。

良かったところは

  • ストリーミング配信が聴ける
  • ハイレゾ配信も聴ける1
  • 音はそれまでのNW-ZX100と同様に良い(主観)
  • SDカードで容量拡張できる(これはNW-ZX100も同様)
  • 発売された時点ではAndroid 9 Pieと古くない(セキュリティの問題が少なさそう)
  • USB Type-C端子
  • バランス接続対応

こうやってみると良いことづくめなんだけど、割と劣化も多い。

  1. バッテリー持ちの明らかな劣化(50→10時間程度)
  2. 電源ON、接続に時間がかかるようになった
  3. USB接続端子が内側(左側)にあるのでケースが邪魔になる
  4. ステレオ、バランス接続口がストラップで首などから垂らしたときに下側となる
  5. Windowsでの接続がMTP2のために操作が不自由、制限される
  6. PCからの管理ソフト、Music Center for PCが糞過ぎる

バッテリーはやはり懸念されたとおり持たなくなった。公称20時間だが、再生していない状態でのバッテリー消耗も激しいので感覚としてはこんなものである。75%バッテリーセーバー起動、機内モード、不要なアプリな無効3をしているが、暖簾に腕押し。1時間再生で10%減る感覚である。

そして、当然、電池の減りを少なくしようと、電源OFFにする。すると、ONにするとき、バイブしないので、数秒待ったないとONになったのか分かない。そして、Androidなので、パスワード解除して操作できるまで、つまり、再生できるまでは、それなりに待たされる(10秒以上)。

また、地味に嫌なのがUSB接続端子が内側(左側)にあること。充電するとき、こうなる↓。専用ケースを使わなきゃいいのだけど、ちょっとあんまりである。ケースの蓋の磁石も弱くなったようで、よく蓋が開きっぱなしになってしまう…。

色んなボタンがあって他に出口がなかったんだろうけどさ…

NW-ZX100

そして、ステレオ・バランス接続口が下だとどうなるか。これはL字型のケーブルでないI字型のケーブルの場合、180度という断線になりそうな形状で耳までケーブルを伸ばさなくてはならないケースも出てくる。U字にすれば良いのだけど、それはすなわち、弛みが出てケーブルがひっかかり易くなる。

急な方向転換は負荷を与える

NW-ZX100

そして、NW-ZX100では、Windowsに接続したときデータ領域はディスク認識されて、ファイルコピー、プレイリスト編集などがコマンドプロンプトでも出来た。しかし、MTP接続によって、エクスプローラーでのファイルコピー、削除ぐらいしかできない。ビジー状態となって表示、操作するのに待たされることも多い。しかも、接続したとき、充電かMTP接続か選択することとなる。

プレイリストは何故か、NW-ZX507のアンドロイドのファイル編集アプリを使っても、編集できないんだよねぇ(セキュリティ高いといえるけど)。

だとしても、管理ソフトが優秀であれば上記の問題は気にならなかったかも知れないが、 Music Center for PC が糞過ぎる。評判の悪いソフトである。

  • インポートファイルが多いとライブラリー更新で傾まる。重い。
  • 取り込んだかどうか分からない
  • 接続機器毎に転送を変更できない(WF-SP900、NW-ZX507、NW-ZX100だろうとAAC変換して転送を選ぶと全てそうなる)

取り込み済だとチェックが付く、そうMedia GOならね

Media Go

接続する機器ごとに転送設定できる、そうMedia GOならね

Media Go

よくもこんな糞みたいなものをリリースしたものだなと感心するぐらいで、 Media Go が使えるからそれを使っているがダウンロードページはもう廃止されている…まあ、これはNW-ZX507と100との違いにはならないのだが、状況からセットとさせてもらった。

他にも細かいことを挙げると Android上での管理ソフト W.ミュージック がタッチ、スライド操作で曲・アルバムを操作するのだけど、索引参照がやりづらい、いうなればAに行きたいと思ったらA付近で指の操作を止める必要がある。一応、今どこら辺かは表示されているのだが…NW-ZX100は十字キー操作だったので、明確だったし、分かりやすかった。

W.ミュージックもスワイプで索引めくり?みたいにできたら良かったのだが…というか、Androidなのだから、選ばせてほしかった。タップ、スワイプなどの生かした操作感を求めたいのだけど、結局ポチポチした操作が必要で、確認も多い。

バッテリーはモバイルバッテリー携帯や、汎用性の高い端子への変更4で大目に見れなくもないが、総じて感じるのは、UIの劣化である。ソニーの凋落の理由が、WALKMANに集約されている。他の商品おいても高性能、高品質を謳うものが多いが、UIがイケてないと感じるものが多い。

3、4、6あたり自分で首から下げて、操作などしてみれば、どうもなぁ、と感じるはずであるが、そもそも自分達はApple商品使っているのか、妥協してしまい、そのままだ。

次回のWALKMANは、音質向上云々よりもUIの改善を望みたい。SONY商品全体に。

というか、次回は音質があまり変わらないのであればXperia5一本にしようかと思う。やはり音楽専用プレイヤーでの鑑賞は完全ワイヤレスの恩恵を受けにくく、バッテリー充電を忘れがちになるからである。


  1. ついに最終形態へ! ハイレゾストリーミングに完全対応のウォークマン・アップデート ↩︎

  2. メディア転送プロトコル(Media Transfer Protocol) ↩︎

  3. カレンダー、ドライブ、マップ、電卓、連絡先、Gboard、Gmail、Google ピンイン入力、Google Music Music、Youtubeを無効にしてる ↩︎

  4. それまでも変換アダプタ(WM-PORT→microUSB)があれば可能ではあった ↩︎

  5. ASUS ZenFone 3(ZE552KL)、Google Pixel 3aで音楽聴くとやはり個人的には耐えれないレベルまで劣化するのでWALKMAN使っている。 ↩︎