前回の続き。個人用GoogleアカウントをGoogle Workspace管理者アカウントにできたら、次は、個人的に気になっていたメールサービス移行だ。
メールサービスの移行
前は、ムームードメインでドメイン管理をしていて、ムームーメールも利用していたので、そのドメインでGoogle Workspace Businessに加入してしまったら( 1. の時点で)、メールが届かなくなったりしてしまうのではないか?と心配したが、そんな事はない。
そして、ドメイン管理しているサービスでDNSの設定を変えない限りは、@mailaddress.biz宛のメールは、既存のメールサーバー(ムームーメール)に届き続ける。だから、もしそれまでのメールサービスを使い続けたいという奇特な方がいれば、それは可能となる。
話は前後するが、そもそもGoogle Workspace Businessを始めるにあたっては、そのドメイン所有権証明のために、TXTレコードを登録する必要がある。そして、それはドメイン管理しているサービスの元で行う.
TXT レコードの値 - Google Workspace 管理者 ヘルプ
そして、@mailaddress.biz宛のメールを既存のメールサーバー(ムームーメール)から、Gmailに届くようにするには、同じようにドメイン管理しているサービスの元でDNSレコードを登録することでなされる。
Google Workspace の MX レコードの値 - Google Workspace 管理者 ヘルプ
私の場合、まだムームーメールの利用期間だったためにムームーメール用のMXレコードが削除できなかったので、優先度を変えることで対応した。
ムームーDNS
ムームーDNSは以下のようになった。
種別 | 内容 | 優先度 |
---|---|---|
MX | mx01.muumuu-mail.com1 | 50 |
MX | ASPMX.L.GOOGLE.COM | 1 |
MX | ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM | 5 |
MX | ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM | 5 |
MX | ALT3.ASPMX.L.GOOGLE.COM | 10 |
MX | ALT4.ASPMX.L.GOOGLE.COM | 10 |
TXT | google-site-verification=rXOxyZounnZasA8Z7oaD3c14JdjS9aKSWvsR1EbUSIQ2 | |
TXT | v=spf1 include:_spf.google.com ~all |
値がv=spf1 include:_spf.google.com ~all
となっているのは、何のレコードだっけな?と思ったら、メール配信となりすまし防止のためのものだった。
メールクライアントの設定
メールクライアントの設定は、ムームーメールの時は以下だったが、Gmailではこうなる。無料Googleアカウントと同じなんだね。
設定項目 | ムームーメール | Gmail(Google Workspace) |
---|---|---|
メールアドレス | user@mailaddress.biz | user@mailaddress.biz |
メールアカウント | user@mailaddress.biz | user@mailaddress.biz |
POPサーバー | pop3.muumuu-mail.com | pop.gmail.com |
IMAPサーバー | imap4.muumuu-mail.com | imap.gmail.com |
SMTPサーバー | smtp.muumuu-mail.com | smtp.gmail.com |
メールメッセージの移行
まあ、これはもっとスマートのやり方があるんだろうけど、Thunderbirdでムームーメール取得のアカウントと、Gmailのアカウントをそれぞれ作成して、フォルダツリー上で、D&Dでコピーしただけ。
でもそれだと、送信時刻はちゃんとコピーされるけど、受信時刻がコピーした日付に更新されてしまって、ムームーメール時代のメールの順番が狂ってしまったな。だからThunderbirdみたいに送信日付でソートできるメーラーを使っている場合は、問題ないけど、Gmail上だと困ったことになる。それが嫌という方は、別の方法でメッセージを移行した方が良い。
そして、14日のBusiness Standardの試用期間が終わり、元から選択するつもりだったBusiness Starterの試用に移行した。まあ期間が2日だったので、すぐ支払い方法を登録して、今こうして特に問題なく使えている。