ふと、DVDからイメージファイルを作成したくなった。もしくは買ったり、レンタルしたDVDを再生したくなった。
Brasero
Braseroがインストールされていなかったので、インストール。sudo pacman -S brasero
dd
しかし、単純にイメージファイルを作りたいだけなら、
Braseroをインストールせずとも、dd
1を使えばイメージファイルは作成できる。
sudo dd if=/dev/sr0 of=/home/arimasou16/DVDIMAGE_dd.iso
2とやる。というか出来たファイルを見るとroot
の所有になっていたので(そりゃそうだ)、dd if=/dev/sr0 of=/home/arimasou16/DVDIMAGE_dd2.iso
とsudo
なしで作成。
出来たファイルを確認してみる。
$ stat *.iso
File: DVDIMAGE_brasero.iso
Size: 4049338368 Blocks: 7908872 IO Block: 4096 通常ファイル
Device: 8,2 Inode: 3162355 Links: 1
Access: (0644/-rw-r--r--) Uid: ( 1000/arimasou16) Gid: ( 1000/arimasou16)
Access: 2021-12-16 00:57:41.625929917 +0900
Modify: 2021-12-16 01:06:35.486352388 +0900
Change: 2021-12-16 01:06:35.486352388 +0900
Birth: 2021-12-16 00:57:41.625929917 +0900
File: DVDIMAGE_dd.iso
Size: 4049338368 Blocks: 7908872 IO Block: 4096 通常ファイル
Device: 8,2 Inode: 3167256 Links: 1
Access: (0644/-rw-r--r--) Uid: ( 0/ root) Gid: ( 0/ root)
Access: 2021-12-16 01:09:15.583465676 +0900
Modify: 2021-12-16 01:18:09.176824732 +0900
Change: 2021-12-16 01:18:09.176824732 +0900
Birth: 2021-12-16 01:09:15.583465676 +0900
File: DVDIMAGE_dd2.iso
Size: 4049338368 Blocks: 7908872 IO Block: 4096 通常ファイル
Device: 8,2 Inode: 3167278 Links: 1
Access: (0644/-rw-r--r--) Uid: ( 1000/arimasou16) Gid: ( 1000/arimasou16)
Access: 2021-12-16 01:21:05.670863564 +0900
Modify: 2021-12-16 01:30:00.361853765 +0900
Change: 2021-12-16 01:30:00.361853765 +0900
Birth: 2021-12-16 01:21:05.670863564 +0900
当然、サイズや再生可否などに違いはなかった。処理時間とかdd
の方が速いのでは?とか思ったが、目立った違いはなかった。
プロクテトがかかったDVDはコピーしてはいけない
以上は、プロテクトがかかってないDVDをコピーするということで、市販というか、プロテクトのかかったものは
Braseroだろうと、dd
でもコピーできないし、してはいけない。
$ dd if=/dev/cdrom of=/home/arimasou16/DVD2008_dd.iso
dd: '/dev/cdrom' の読み込みエラー: 入力/出力エラーです
コピー出来ないし、再生も出来ない。
再生に失敗しました:
DVDReadはディスク"/dev/cdrom"を開くことができませんでした。
入力を開くことができません:
VLCはMRL 'dvd:///dev/cdrom'を開けません。詳細はログを確認してください。
プロクテトがかかったDVDを再生する
コピーはしないとしても、再生したい時、どうするか?
以前、
UbuntuでDVDを再生するという記事で、市販のDVDの再生するにはlibdvd-pkg
をインストールするということを書いたが、Arch LinuxではDVD読み取りのためのライブラリlibdvdcss
を直にそのままインストールするらしい。
sudo pacman -S libdvdcss libdvdread libdvdnav
3
暗号化されたDVDを再生する - ぞひたすIT記にはsudo gpasswd -a $USERNAME optical
するのがポイントとあるが、自分の場合は不要だった。
リージョンセットを確認
次にリージョンセットを確認する。yay -S regionset
でregionset
をインストール。
$ regionset
ERROR: Could not open drive "(null)".
Ensure that there is a (readable) CD or DVD in the drive.
と初めドライブが開けないというエラーが出るが、パス指定したら確認できた。
$ regionset /dev/sr0
Current drive parameters for /dev/sr0:
RPC Type: Phase II (Hardware)
RPC Status: active region code (bitmask=0xFD)
Drive plays discs from this region(s): 2
Vendor may reset the RPC 4 times
User is allowed change the region setting 4 times
Would you like to change the region setting for this drive? [y/n]: n
日本は 2 4なので正しい。
これで、再生が出来た。
とりあえず、2008年、2020年の市販されたDVDの再生に成功した。どちらも音楽DVD5ということなので、ムフフ的なものや、ねずみの国のものと比べると、プロテクトが弱いかも知れないが、大体のDVDは再生できるのではないだろうか。
-
dd - ArchWikiなど参照。有名なコマンドだが、 一歩間違えると危険なddコマンドの使い方 | TECH+にあるとおり、個人的には
if
とof
を間違えると死に至るコマンドとしてのイメージが強いな。 ↩︎ -
/dev/sr0
でなくても/dev/cdrom
でも可。 ↩︎ -
初めは
libdvdcss
だけで2008年のDVDは再生できた気がするが、libdvdread libdvdnav
の削除をすると再生出来なくなったので、三つ入れておくのが正解なんだろう。 ↩︎ -
当初、ケースから取り出した音楽CDをDVDだと勘違いして、あれ
vlc
でDVD再生できないぞ、と苦しんでたのは内緒だ。 ↩︎