有馬総一郎のブログ

(彼氏の事情)

2012年01月07日 23:16:00 JST - 4 minute read - Music

昔からのファンはどう思っているのか一度聞いてみたい

あけましておめでとうございます。年始、2012年一発目のライブは愛しのタイナカ彩智のライブだった。

タイナカ彩智 Flower Dance
新譜「Flower Dance」、気に入ればライブでは絶対やってくれる

と言っても、正直、かつての情熱も愛も冷め切った状態での参加だったので、今後このまま付き合っていくか、それとも綺麗サッパリ別れましょうか、みたいなノリだった。

終わってみると、アンコール含め最後まで誰一人立つことなくずっと座りっぱなしのライブだった。おとなしいファンばかりということを考慮しても、「随分、つまらない歌手になっちゃったな」という感想で、もう自分の好みとはかけ離れた所に行っちゃった彼女を再認識しただけだった。会場先行発売CDは買ったけど、サイン貰わずに帰った。

セットリストはこんなかんじ。多少の抜け、間違いは各自補完で。

SE. over the rainbow

  1. アントレ~Joyful
  2. まぁいっか
  3. tell me love
  4. 大好きな彼は宇宙人
  5. のらねこ天国
  6. ワンダーランド
  7. shadow
  8. ロンリーウーマン
  9. サヨナラ
  10. 花火
  11. ウェディングドレス
  12. And U
  13. Flower Dance
  14. アリの夢
  15. 炭酸が飲みたい
  16. ペンギン
  17. イッシンドウタイ
  18. It’s my life
  19. 愛しい人へ
  20. アダージョ

致命的に悪印象だったのが、彼女が披露した新曲達。分かりきったことだが、演奏曲のメインはメジャーだった頃の曲ではなく、自主レーベルで発売した「innocent」、そして今作「Flower Dance」からになる。

自分にしてみれば"愛しい人へ"をやってくれたのがせめてもの救い。そこまで好きじゃない"サヨナラ"のイントロが流れた時にはホッと安堵したぐらいだ。

もとより彼女のPOPソングはタイプじゃなかったが、新譜の明るい曲は、オシャレなPOP系を目指しているような方向性。歌い方もフワッとした軽いもので、タイトルのセンスも含め、もう完全に私の好みじゃない。EGO WRAPPIN系な"のらねこ天国"も彼女の声質・キャラクターにマッチしているとは到底思えない。

“魚”、“ロンリーウーマン”、“ウェディングドレス"はバラードだったので聴き込めば好きになるかも知れないが。

歌い方の変化にもガッカリさせられた。自分の好きな"shadow"と言った暗め曲においてさえ、感情が迸るようではなくなってしまった。具体的には「分かるからこそぉ」の"そ"の部分で声を抜いてしまい、“ぉ"を叫んで上に突き上げるような歌い方を止めてしまった。これもショックで、ピリピリと張り詰めた感触がなくなり、圧倒されることがなくなった。

高音部はオペラチック、ミュージカルっぽい歌い方になったうえに、低音部は声の太さが出てきて、私にとってはマイナス。前作「innocent」からの傾向に拍車がかかった結果なんだろうが、ここまで変化するとは予想しなかった。

他には、幾つか手拍子をする曲があったが、ギターの高井城治だけがズレた拍子で手を叩く。プロだから意図した演出なんだろうが、観客はどちらに合わせていいのか当然困惑する。それも一曲だけでない。“ロンリーウーマン"では、怒りでマトモに曲を聴く気にならなかった。

それにしても、ライブの雰囲気がオカシイ。彼女のせいではないが、ハイテンションでしゃべりまくっているのに、ファンが立たない、歌わない、返答がないでは、空振っているように見える。以前だったら、彼女が起立を促したものだが、もうこれで良いと思っているのだろうか?自分も同罪にしろ、君が代を一人起立して歌ったという立派な少年のように私はなれないし、その気持ちも無い。

ライブに行くの止めようかなと、ついに思った。4/30、彼女のバースデーライブがあるので、総決算的な意味で過去の曲を演らないか、未練がある。しかし、ブログでそれらしきことを匂わせない限りは行かないだろう。アルバムは今後も買う。路線が変われば、また行くだろうが、次のアルバムが出るまでは彼女とはサヨナラだ。

タイナカ彩智 花火/Life
最新シングル「花火/Life」