有馬総一郎のブログ

(彼氏の事情)

2010年10月23日 01:59:00 JST - 7 minute read - Comments - Music

ベスト盤を伴ってのライブというよりは再出発のライブ

行ってきた、タイナカサチのライブ。知らなかったがLOVE FESTA vol.3なんだね、このツアーの名前。ホントは横浜での弾き語りのライブも行きたかったけど、タイミングが悪かった。そしたら、「会いたいよ。」でも聞けたのかな…

うる覚えのセットリスト(もう3曲目あたりから忘れた…、最初と最後は絶対合ってると言える)。ビデオ撮影していたので、もしかしたら映像でのリリースがあるかも知れない、ファンは期待して待ってよう。

  1. 好きだよ
  2. Visit of love
  3. Happy Song
  4. イノセント
  5. Shadow
  6. 君は三日月
  7. Home
  8. 最高の片思い
  9. 抜け殻
  10. Tell Me Love
  11. ペンギン
  12. アリの夢
  13. サヨナラ
  14. It’ my life
  15. & you
  16. 愛しい人へ

一発目から新曲の"好きだよ"。彼女のことをよく知っている人ならば、何の驚きもないスタートだが、一見さんにはのっけからいきなり厳しい。自分は歌詞はともかく、最近は曲は悪くないかなーと思えてきた。

“Happy Song”、“Tell Me Love”(新曲)ではギターを持っての歌唱と新境地を見せる。一ヶ月にしてはずいぶん上手い!!!指の運指云々はなく、音が結構綺麗に鳴っていたと思う。

序盤で神曲(誤変換ではない!)“イノセント"が聴けたのと、自分にとっての初新曲"Shadow"も素晴らしかったので、いやー来て良かったと思った。彼女は嬉しそうに笑っているし、学園祭Liveの時の衣装が、嫁から「ダサい!」と言われたが、今日は衣装も可愛かった。

“Shadow"ホント良かったね。「あなたを裏切った」「あなたと私は似ている」「だから、私はあなたを信じれない」「寂しい、一人ぼっちは嫌」みたいな今までの曲中一番、歌詞が暗いんじゃないかなー。でも、自分の好み。自分は彼女のダークサイドな曲が好きだから。こういう歌詞を聞くと、つい彼女の実恋愛事情を伺ってしまうけどね。

ドラマーの風味堂・中富かっちゃんが結構目立ってた(特に"Shadow"では)。彼女って渋谷憲とか結構パワー系のドラマー好きだよね。風味堂って、おしゃれなポップバンドってイメージで、例に漏れず嫁も好きなフェイバリットバンドなんだけど、ツイッターのアカウントもmetallicatsuyaだしさ、意外だった。

ギターの高井ジョージーも"最高の片想い"ではFreeのポール・コゾフを彷彿する(テキトーに言ってる)泣きのチョーキングを見せる。バンド形式での"最高の片想い"って初かも。自分はこっちの方が好き。マンドリンなども披露していた。が、楽しいと思えたのは中盤当りまでだった。

※これ以降はタイナカサチファンは読まない方が宜しいかと思います

会場の盛り上がりが史上最高か?というぐらいで、彼女は相当楽しかったようだ。そのせいか力みすぎで喉をからし気味に歌っていた。エモーショナルと言えば聞こえはいいが、時々繊細さ、丁寧さがなく粗かった。また、低音パートがこれまで以上に酷く"サヨナラ"あたりではただ声を当てているだけで感情表現がまるでなかった。

今日がたまたまと思いたいが、正直、DVDを見た時、錯覚と打ち消した「衰え」という言葉が再び脳裏によぎった。

また、セットリスト的にも明るい新曲はどうも馴染めなかったし、何よりこう批判的になったのはあるMCが勘に触ったのが原因かもしれない。

“最高の片思い"では「この曲で知ってくれた人が一番多い」と紹介していたのだが、それはないだろう。mixiのコミュニティなどからAmebaでもFateをキッカケに知った人が多い。だから、自分はタイナカサチにはちっとも似合った楽曲と思わないが「煌く涙は星に」を演奏するのかと一瞬勘違いした。

それから「君は三日月」はジブリ作品に使ってもらおうと応募した曲らしい(なぜか送付先はジブリ美術館…)。「名前も売れるやん」みたいなことを言っていた(気がする)が、Fateで知られるのは嫌なのにジブリは良いのかと?!なんか、その瞬間ライブ終わったらグッズ買おうとかなとか、そんな思いは鬼束ちひろの"infection"と化した。

自分は「独り占めしたい」で衝撃を受けて、「愛しい人へ」で完全その魅力に取り憑かれた人間で、Fate楽曲が彼女のベストソングとは思ってない。しかもアニメFateは、出典元をずっと気にして2009年まで見てなかった。だから彼女のデビュー曲「disillusion」だと知らなかった(アルバムだとメドレーだし、Symphony of Fateってタイトルになってる)。

そんな後追いにわかFateファンだが、不朽の名作に巡り会えたことを彼女に感謝している。彼女を通して周り回って樹海、梶浦由記、tokageとか知り得た。彼女も好きだし、Fateも好き。「君との明日」などは彼女の作詞・作曲なのだし、なんの遠慮がいるのだろうか…なぜ演奏しないのか?常々疑問だった(1stワンマンで演奏しているのは承知)。

しかも今回、やっぱりというかベスト盤のDVDでは「今、一番自分に近い曲」と言っていた"Voice~辿りつく場所~“をやらなかった。まだ一年も経ってない。でも物販ではPV収録とか書いて売ってる…今回のライブ、完全なるFate抹消(事務所契約終了で版権絡みの問題もあったかもしれないが)。

過去の話だが、韓国デビューの頃、日韓交流おまつり 2008で"disillusion"をカラオケとはいえ、そのままのアレンジで唄っている。Youtubuで見たときは「はぁ?韓国ならアリなの」とかちょっと裏切られた感を味わった。

TYPE-MOON Vol.5のインタビューでは「これからもFateの曲を歌い続けます!」と宣言しているが、どこがやねん!!!全部、事務所、もしくはレコード会社の押し付けなの?Fateの楽曲がそんなに歌いたくなかったら、思わせぶりな発言、仕事をしてほしくなかった…

○尻エリカが米CNNインタビューで過去の自分の仕事を貶していたが、当時の心境・立場はどうあれ本質的には変わらない。

アニメの社会的地位向上が謳われる中、タイナカサチの意識もこんなもんなんかね…ポケモン映画の主題歌の詐欺話に引っかかった飯島真理を思い出したよ(飯島真理は自作曲の方が圧倒的に良いからまだマシと言える)。さすがに、今回はざっと不満点をアンケート用紙に書いた。読むか、読んでどう思うか知らないけど…

彼女は、長期ファンに甘えすぎだ。ベスト盤のツアーで音源化されていない新曲を6曲もぶち込むのは新規ファンには敷居が高い。どんなベテランアーティストだって、新曲は大体傍観される。あのアイアン・メイデンだってA Matter of Life & Deat再現ツアーの時は非難轟々だった。

彼女はワンマンだけじゃない、ツーマン、イベントでもそんな調子だから、死ぬ気で新規開拓する気があるのかと問い詰めたくなる。でないと大阪ドーム公演なんて夢。

来年5周年アニバーサリーツアーて言ったって、来年もやる曲一緒でしょ?もう「独り占めしたい」とかやる気皆無だし、今後のライブどうしよう。こんな独りよがりな調子が続いて、新曲が神曲と思えなくなったら卒業だね…といいつつ、Atomic Monster Festival Vol.5、2月のチケット買ってあるんだけどね。