有馬総一郎のブログ

(彼氏の事情)

2018年02月10日 22:25:32 JST - 5 minute read - Music

君はタイナカサチの歌声に涙したか?

NBCフェスなるアニソンフェスに行ってきた。理由は 第2弾 出演アーティスト 発表! -NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL OFFICIAL SITE-にあるとおり、タイナカサチがFate/Stay Nightの曲を唄うということに他ならない。

NBCフェス

他のアーティストがどうとか、フェスの意義はどうでもいい、ただそれだけでチケットを申し込み、そして、行ってきた。前日あたりまで、彼女の出番が終わったら帰ろうとか不届きなことを考えていたが、座席を確認するとアリーナの6列ということなので、折角なので最後まで参加することにした。

NBCフェス

当日、開演30分頃到着。とりあえず、物販。以前、アニソン界の黒船Himekaのライブに二度ほど参加したとはあったので、アニソンにおいてはペンライトもしくはサイリュームを振るのがマストであることは知っていたが、チケット以外にあれこれ買わないと駄目という文化は好きでなくて、購入を見送り。タイナカサチ関連のグッズでも出ているかと期待したが、そこはゲスト扱いなのでなし。パンフレットだけ購入。

帰りの駅、さいたま新都心駅では20:00頃から混雑するとあったので、それぐらいに終るのかと思ったら、実際は22:00。開演が15:30なので、途中の休憩30分を挟んでの6時間半の長丁場となった。タイナカサチも結構出し惜しみされて、後半からの出演となった。

タイナカサチ disillusion

“disillusion"のイントロが始まったときは、キターと思ったが、弾き語り形式で唄い始めた。「まさか、コイツ、この後に及んでも自分のスタイルを突き通すつもりじゃあるまいな」と思ったけれども、オリジナルどおりのアレンジでホッとした。

私は1stアルバムを聴いてからファンになったので、Fate/Stay Nightに関しては後追いだった。1stのワンマンやFate放送時の彼女の活動は全く知らない。弾き語り形式での"disillusion"しか聴いたことがなかったので1、凄く感動した。

タイナカサチ きらめく涙は星に

また、ジェネオン時代のタイナカサチから、事務所を離れて、自主制作での音源制作、活動を始めたタイナカ彩智となってからは、唄い方も変わった。今のタイナカ彩智として唄うのかと思っていたら、当時の歌い方のままだった。

相変わらず顔をくちゃくちゃにして熱唱する姿に、胸にぐっと込み上げるものがあった。自分のワンマンでは大阪のおばちゃんみたいなMCをする癖に、「一人でも私を楽しみにしてくれる人はいたのかな?」なんて、随分としおらしい事を言っていた。

タイナカサチ 君との明日

他にも「Fateの曲を封印して独り占めしていた」なんて事を言っていたので、「単に唄いたくないから唄わなかっただけだろ?」と心の中で、突っ込んだけれど、もう一曲披露。そう、“きらめく涙は星に”。

原宿ラフォーレでの2ndライブで聴いたことがあったけれども、当時Fate/Stay Nightに思い入れも大してなかった。また、彼女の本来のスタイルからすると、大きく離れていると感じるこの曲に関しては、今も正直、そんな好きな曲ではない。だけれども、この場ではFate/Stay Nightの曲を唄ってくれるという事実だけで、感動。

タイナカサチ code

さあ、このまま感動の最終話に流れた"明日との君”、Play Station2版「Fate/unlimited codes」の主題歌"code"、劇場版の主題歌"Voice"、何よりDeen時代からufotable時代を含めて今も続く長いFate/Stay Nightの歴史上、最強にして至高の神曲だと思う"imitation"を…と期待したけど、2曲で終了…まあ、そうだよね…そこらへんは曲目、含め想定通り。悲しいけどね。

それでも、この二曲を聴けただけで、8,000円以上払って来た価値は充分にあった。満足した。

タイナカサチ Voice

しかし、多分、このままFateの曲は再度、封印されてしまうのだろうか…タイナカ彩智が唄う気にでもなれば、聴けるチャンスもあろうけど、こと"imitation"に関しては、スタイルが違いすぎるので、今回のような祭事でもなければ絶対に披露しないだろう。でなくても、自作曲の"君との明日"どころか、サチ時代の曲を殆ど唄わなくなった今では可能性はほぼない。

リン・ミンメイ、飯島真理のように、海外でのアニメ人気を知って、態度を軟化してくれれば、違った未来も見えてくるかも知れない。であったとしても、Fate/Stay Nightの続編に、NBCUniversalが携わっていれば良かった。しかし、今ではアニプレックスに取って代わっている2Type-Moon フェスでは、まるでDeen時代の作品は無かったかのように扱われていた。

これらを思うと、今回が本当に、タイナカサチが唄うFate/Stay Nightの曲を聴く最後のチャンスだったのかも知れない…


  1. 韓国のイベントに呼ばれたときはカラオケ形式とは言えオリジナルのアレンジのまま唄う貴重な姿が見れたが… ↩︎

  2. 劇場版「Unlimited Blade Works」では、3部作ぐらいでやりたかったのに、一回に強引にまとめられたのが奈須きのこの怒りを買ったのだろうか…それとも、そんなに皆DeenのFateが嫌いなのか。 ↩︎