樹海とRouse Gardenの共同企画ライブ「ever green」に行って来た。
会場のZher the ZOOに着くと、寒さと雨(みぞれ)の影響でか、余り人が並んでいない。結局、整理番号関係なしで並んだ順で入場。
このライブ、樹海、Rouse Gardenからの告知より前にtokageファンの方から聞いていたライブだった。しかも、1st Full Album発売してから個人的に初ライブだったので、トリ関係なしに待ち望んでいた。Eiriの姿が見え一発目からtokageと分かりテンションが上がる!
一発目、二発目と知らない曲だったが三曲目はキャッチなー名曲「love letter」。拳を振り上げ、熱唱する。雪にちなんで予想通り「ユキハネ」でシットリ聴かせ、ラストは「真冬のRAINBOWキセキ」。
楽しかったよー、今回も。これで四回目かな…コアな常連さんにしてみれば所詮、私はファンと言える立場ではないけど、彼女たちは応援していきたい、良質なユニットだと思う。ただ、今日は遠慮したのか、あんまり弾けてなかったような…
前回は手振り、目付きなど体全体を使って客を魅了していたが、今囘は控えめ…しかも私はtokageの良さって"ZiG ZaG"、“カレーライス"みたいなキュートでみんなで踊れる?POPなナンバーだと思っていたけど、衣装も含めロックテイストが濃い目。それはそれで有りだろうけど、他のバンドとの違いを今日のお客さんにアピールできたかというと微妙な気が…
相変わらずフラット気味な不安定なヴォーカルではあるが、ライブDVDの時に比べれば成長は感じるのし、VocalのSakiの凄さはそうしたありきたりな上手さではなく旨さだと思ってる。だけど、今日の樹海、Rouse Gardenを見終わった後ではやはりというか、もっと安定感が欲しい。結構思いっきり外すから「ユキハネ」とか聴いているとこっちが冷や冷やする。それでも声の表情・表現は前より良くなってると思ったけど。
後、サポメンのキーボード・・・以前に樹海とやった時も思ったけど、どうなんかなー。下手だと思うんだけど…3/4発売ということだけど、先行して買ったよ。一言二言ぐらい話せば良かったなー。
※個人的には1曲目"ZiG ZaG”、10曲目"ラブレター"がオススメ
そして、ヒルノツキ。冒頭二曲ぐらいは正直退屈でうーんと思ったけど「タイムマシーン乗って~」歌詞で始まる曲は凄く良かった。このユニットの売りみたいな男女ツインボーカルのハーモニーとか、エレアコ、エレキギターのコントラストとかよく分かったし。オメー耳腐ってるのか?と思うだろうけど、女性Vo&GuがLUNA SEAのギターソロみたいに音色、空間を大事にしたようなプレイでなかなか面白かった。ただ、耳を惹きつけられたのはこの一曲と最後の曲ぐらいかな…正直、このユニットの曲を三曲以上聴き続けるのは辛かった。
そして、樹海。愛未の声は今まで以上に絶好調。マンネリだろうが、個人的は大歓迎な"光合成"~“ヒメゴト"のオープニングも素晴らしく、アウトロのギタープレイもいつも以上に鬼気迫っていた。出羽巨匠も「ありがとう」の一言MCながら、気持ちはいつも以上だったのかも知れない。
レアな"モノクローム"も飛び出し、続けて何とあのイントロが・・・そう、“ヒカリ”!!!うおー、映画上映があった2010年にはやらなかったのに…私は初めて聴いたよ!海外でしかやってなかった曲やるよ?みたいなこと言っていたから"孤城の月"とかそういうのだと思ってた。思わず一緒に口ずさんでしまった…バンド形式での演奏は初?か分からないぐらい珍しかったらしく、貴重な時間を体験した。これだけで今日来た甲斐があった。
“こもりうた"を挟んで、MCで「自分の音楽を信じられなくなった時もあった」と自分の心情を吐露した後、今度は妹さんだけではなく、ファン、そして自分たちに向けた"With…"。前は客観的に聴いているような感じだった。しかし、今日は樹海ファンみんなに胸に届くような感触を覚えた。
「今どれほどのもの失くしたとしても
守り抜きたいものがあるから
それはあなたとふたりで追いかけた
たったひとつの夢 ふたりの未来」
出羽巨匠と追いかけた夢、樹海の未来、決して明るくはないけど、いつか希望の光は見えてくるはず…一緒に口ずさまずにはいられなかった。終わった後、歓声上げたいぐらいだったけど、樹海ファンの皆さんは、大人しいので自重。
ラストは定番の"ハナムケのメロディー”。演奏曲7曲とそうした面からも今日は満足度は高かった。これだけのテンションを維持したままライブをやり続けるのは大変だろうが、今後もこの調子で頑張って欲しい。
- 光合成
- ヒメゴト
- モノクローム
- ヒカリ
- こもりうた
- with…
- ハナムケのメロディー
トリはRouse Garden。前にBURRNの前田氏がHead Phones Presidentに通じる世界があるということで読者から薦められたと紹介していたバンドだが、ライブは初。CDで聴いた感じは、声だけで言えばジュリマリをダークにしたような…生で聴いても声質や歌い方は似てるよねー。
初めはそこまで暗くないとか思ったが、「大人になると悪いことを悪いと言えなくなる」といった趣旨のMCを挟んだ辺りからたしかにHead Phones Presidentに通じる皮膚を紙ヤスリで研ぐようなジャリッとした世界観が広がる。でも暗い、悲観的だけじゃない悲しみを知るからこそのポジティブなメッセージが込められていたり…
ちょっと圧倒されるところあるよね。でも、なんでRouse Gardenファンの人も?!こう大人しいのか良く分からん…今日のライブでライブらしいレスポンスがあったのはある意味tokageだけだったような…
最後は愛未を迎えてRouse Gardenの"ゆりかご”。これまた樹海ファンにはちょっとしたレアな体験。樹海主演のイベントは今まで数回参加してきたが、2011年一発目はこれまで中で一番レベルが高かった。近いうちに次回のライブ活動、新作の発表を待ちたい。