2マンライブ「Beautiful VOICE」。そんなタイトルついていたのね。今回は、行くか行くまいか迷っていたので、そんな整理番号よくなかった。なので東京キネマ倶楽部に開場20分後ぐらいに到着。でも、すでに自分の番号通り過ぎていた。
会場は結構女性が(いつもに比べて)多くて、後ろの方ではあったけど見晴らしは悪くない。舞台が高いってのは良いよね、後ろの人でもちゃんと観えるから。
で、セットリストはこんなモンだった。藤田麻衣子は初見ということあって抜けてる、順番違うだろうけど、そこはお許しあれ。特にメモしてたわけでもないので・・・
・二人で
- lovin’ you(minnie riperton)
・タイナカサチ - visit of love
- サヨナラ
- イノセント
- 好きだよ
- 八月の夜
- And You
- ペンギン
- 愛しい人へ
・藤田麻衣子 - 金魚すくい
- Girls Shopping
- 日曜日、僕は荷物持ち
- あなたを好きになって
- 二度目の恋
- 遠くへ
- パンジー
- 守りたい人
- 今でもあなたが
- あなたは幸せになる
・二人で - 守ってあげたい(松任谷由実)
サチ嬢はギターのジョージー、バイオリンの雨宮まみこを迎えての編成だった。だが、正直微妙だった。明らかに音がぶつかっていると思える箇所もあったし、ピチカートで弾いているのにサチ嬢のでかい声で聞こえにくかったり・・・
そもそもサチ嬢の声は弦楽器のような張り詰めた声色をしているから、バイオリンみたいな高音を出す楽器とは相性が良いと思えない。帆乃佳との「あなたにしかできないこと」が穏やかな曲なのはそういったバランスを考慮してのことな気がする。
また、キーボードの音がやけにチープに聴こえた。藤田麻衣子のキーボードからはそんなふうに聴こえなかった。まあ、同じのを使っていたのか、それとも違うのか分からないが・・・
さらに今回は何か手拍子がウザく感じた。曲を聴きたいが手拍子をしたり(ならやらなきゃいいんだろうけど)、聴こえてくるのでいまいち没頭できないというか・・・「And You」「ペンギン」も初めて聴いたが(曲の)印象がほとんど残っていない。
ラストのマイ・フェイバリット・ソングである「愛しい人へ」もなにか音程が外れているように聴こえ、イヤーモニターの調子でも悪いのかと思った。
今日は曲よりもキャラが印象に残っただけのライブになってしまった・・・まあ、元々自分はサチ嬢のライトサイドよりもダークサイドが好きだから。そんな中でもやはり「イノセント」は白眉。
逆に藤田麻衣子のライブは素晴らしかった。おそらく今日の演奏陣は録音や普段のライブと大差ない編成なのだろう。それもあってかバージンの私でも十分に魅力は伝わってきた。
取ってつけたようなギター、ヴァイオリン、キーボード&ヴォーカルのサチバンドに比べて、こちらはパーカッションを含め楽器陣の見せ場も多く見受けられ、まさに相互補助の関係だった。
恋愛の歌が多いな・・・と思ったが「守りたい人」とか複雑な恋模様が伝わってきて一番ヒットした。違うテイストの「日曜日、僕は荷物持ち」なんかはまさに私と嫁だし、なかなか男心分かっているじゃないか、と思ったりした。歌詞の一つ一つもよく聴こえた。
レギュラーサポメンなのかヴァイオリンのナツミさんの弓を振ってリズムをとっている姿とかキュートだね。
元から藤田麻衣子がトリというライブだったのだろうが、渋谷C.C.Lemonホールと赤坂ブリッツという集客力の差が演奏でもそのまま出たと結論づけてしまうと可哀想だろうか・・・いや、前座はトリを喰ってなんぼでしょ(それにもっとやれる娘だと思ってる)。10月のワンマンは期待している。