7th floor戻ると森翼。
爽やかな青年のアコギに乗ったハイトーンが心地良い。ぐるぐる体が回りそうに楽しそうに演奏している姿が、こちらにも伝わってきて見ていて微笑ましい。
なんか草食系ヴォーカル、バンドは飽きた、と思いつつ、こちらの方が見ていて楽しい。MCも勢いだけでなくて、ウェットを含んだユーモアがある。
自分だけでなく、客も楽しませようという姿勢がエンターテイナーだな。分かる奴だけ分かれば良い、ってのも実力があればカッコいいけど、ないやつがやると単なるマスターベーションだからな。それも見る価値もないと始末が悪い。
続いて、関取花。
写真より可愛らしい。そして、小柄だ。
初めの2曲は淡々としかも笑いもしなかったので、こういう方針なのかと思ったら、単に緊張していたっぽい。その後もギターをチューニングしながらぽつりぽつりと天然なのか、実は計算なのかドカンドカンと笑いのMCを投入。
「全力投球、全力投球、全力投球・・・」と連呼してまずは一発目の笑い。「笑ったらいいと思いますよ」で二発目の大笑い。「AKB48、私も好きです」で三発目の大笑い。
二発目の笑いが、サブカルチャーな笑い。エヴァンゲリオンの碇シンジの台詞だとは気付かなかったよ。いや、あの場にいた人もそれで笑ったんじゃなくて、強引なMCに笑ったんだと思う。
19歳も合点のいく外見も中身もキュートなアーティストだ。何故、「関取」?体型コンプレックス?しかし、小柳ゆき、西川貴之、Ronnie James Dioのような小柄なアーティストの例に漏れず、凄い声量。なにか「はぁぁぁぁぁ」と伸ばすロングトーンの声が日本人離れしている。
アコギの演奏はちょっとお粗末ながらも、その声、曲からは凄いパワーを感じた。何だろうね、最近の女子力のハイレベルさは。